勝利至上主義のデメリット…”勝つこと”と”楽しむこと”の両立!

”勝つこと””楽しむこと”

あなたは、どちらが重要だと捉えていますか?

受験やスポーツなど、合否や勝ち負けがはっきりとする世界では、”勝つこと”に重きが置かれがちです。

「とりあえず合格するのが先だ!」「つらくても勝てばいい!」

これは、勝利至上主義と呼ばれており、近年、批判の的にもなっています。

逆に、勝たなくても、みんなが楽しんで笑顔でいればいいじゃないという視点も重要です。

今回は、”勝つこと”と”楽しむこと”の2つの要素について、考えていきたいと思います。

勝利至上主義

某プロ野球選手が、次のような言葉を残しています。

「近年、野球が勝利至上主義に陥ってしまっている。もっと楽しまないと、少年たちにとって魅力的なスポーツにはなりえない。」

この言葉を聞いて、おそらく、ほとんどの人が、”その通りだ”と思うでしょう。

しかし、”これは綺麗事だ”という意見があるのも事実です。

娯楽で野球を楽しむ場合は別として、実際、高校野球などは、勝たないと甲子園に行くことはできないですし、甲子園でチームが勝って、目立つ結果を残さないと、ドラフト会議の土俵にあがってくることもありません。

プロ野球の球団も、強いから観客が入り、球団経営が成り立っているのであり、弱いチームは、よほどの個性がない限り、ファンもスポンサーもつきませんし、球団経営は苦しくなっていきます。

また、”勝つから楽しいんだ”という意見もあります。

ほとんどの人は、受験も一度きりで、学歴は一生変えられないですし、オリンピックも若い時期にメダルを獲得しないと体力はどんどん衰えていきます。

だからこそ、合格発表での胴上げや、メダルをとったときには、大きな感動があるのです。

つまり、残念なことに、楽しむだけでなく、ある程度、”勝つ”ことも重要になってくるのが現実なのです。

楽しむことの重要性

仕事の世界で考えてみましょう。

あなたの仕事は楽しいですか?

おそらく、ほとんどの人は、家族のため、住宅ローンを払うために、多少のストレスを抱えながら、仕事に打ち込んでいるのではないでしょうか。

嫌な仕事を長時間することで、過労やストレスを感じるくらいなら…

ということで、田舎暮らしや、脱サラ、ダウンサイジングの指南本が売れています。

多少、給料が下がっても、「のんびり楽しく」という、自分に正直な生き方をしたいという人が増えています。

しかし、簡単に、そういう道に踏み込めないのは、安定した給与がなくなるという、大きなリスクが伴うからではないでしょうか。

ある程度、嫌なことも受け入れないと、家族ともども、生活していくのは難しいことが、あなた自分が、一番分かっているはずなのです。

結果を出さなければならない研究

最近、大学や研究機関において、論文やレポートの捏造・コピペの問題が叫ばれています。

これも、結果を残さなければならないという、勝利至上主義の弊害ではないでしょうか。

ご存知の通り、研究は、結果を出すのに、時間がかかります。

数年から数十年かかることもあります。

その研究が終わった後に、社会へ適用するための、実用化が進められるはずなので、その研究が日の目を見るのは、ひょっとしたら、100年後かもしれません。

海外との熾烈な競争を強いられている企業が、そんなに研究結果を待てるでしょうか?

企業は、短期的・継続的に結果(利益)を出していかなければなりませんので、研究だけに莫大な投資をする時間も余裕もありません。

そこが、大学と企業とのジレンマになっています。

研究の視点で言えば、新しいことを生み出すロマン、仕事の視点で言えば、利益至上主義ということになるのでしょうか。

日大アメフト部の反則問題について

現在、あちこちで報道されている、日大アメフト部の反則タックル問題。

私は反則行為を行なった選手の次のコメントに着目しました。

「楽しかったアメフトが、いつの間にか楽しくなくなっていた。」

さまざまな意見があると思いますが、これも勝利至上主義の一環なのだと感じました。

プレッシャーやパワハラにより、”勝つこと”に重きが置かれすぎたあまり、不幸な出来事となってしまったのでしょう。

結果が重視されるスポーツの世界ですが、何らかの手立てはないのでしょうか?

答のない選択肢

以上、見てきたように、”勝つこと”と”楽しむこと”は、ある程度の相関はあるにしても、必ずしも両立し得ないことが分かりました。

コンサルティング風に言えば、”勝つこと”と”楽しむこと”は2軸で表すことができます。

そして、これらを論理的にパターン化すると、次の4パターンになります。

①楽しみながら、勝つ
②楽しくないけど、勝つ
③楽しければ、負けてもいい
④楽しくないし、負ける

①が理想形であることは誰でもわかります。

④が誰もが選択しないパターンであることも自明です。

②の勝利至上主義パターンと、③の楽しければいいパターンの選択が難しいのです。

私が選択したのは…

現在、私は、研究もスポーツもしていません。

このため、ビジネスの視点でしか語ることができませんが、私が、上記の②と③のどちらに重きを置いているのかを紹介していきたいと思います。

私は、長年、このテーマについて、試行錯誤してきました。

そして、ひとつの働き方を見出しました。

私は会社員時代は②でした。

つまり、自分の好きな仕事ばかりではありませんでしたが、コンサルタントとして高い報酬を得るために頑張ってきました。

しかし、コンサルタントでも、会社員である以上、自分の好きなようにはできないことが分かっていました。

そこで、本業ではなく、会社とは距離を置いた副業で楽しんでいこうと思い立ちました。

不動産投資や会社外部のセミナー等で、人脈を形成し、自分自身の力で稼ぐ楽しさを追求していったのです。

つまり、本業では収益(勝つこと)、副業ではやりがい(楽しむこと)を見出していったのです。

会社員時代は、まだまだ本業にかける時間のほうが多かったので、フリーランスとして独立しました。

そして、本業(勝つこと)を少しずつ減らし、副業(楽しむこと)とのバランスをとっていきました。

おかげさまで、今では、②と③がいいバランスで両立しています。

私は、自分自身の働き方を最適化しただけに過ぎませんが、世の中のさまざまな事象は、”勝つこと”と”楽しむこと”の相反する要素に悩まされ続けています。

勝つこと以外にも、やりがいを見出せるような社会、そのような社会に少しずつ近づいていくことを願っています。

そして、たとえ社会が変わらなくても、あなた自身、個人ベースでも、”勝つこと””楽しむこと”をコントロールできるようになることを切に願っています。

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