ローンを組んだ時の強い味方、団体信用生命保険とは?

団信(だんしん)。団体信用生命保険の略称です。

住宅ローンを組むときに、セットで加入する保険になります。

近年、この団信が多様化してきています。基本とする死亡・高度障害だけでなく、病気による就業不能など保障の対象が広がっているのです。

新規で住宅ローンを組むときや、借り換えを検討する場合には、重要な検討ポイントとなります。

団信の多様化

団信は、住宅ローンを借りている人が返済途中で亡くなったり、生活に重大な支障をきたす高度障害になった場合、保険会社が保険金を支払い、ローン残高がゼロになるというものです。

民間金融機関から住宅ローンを借りる場合には、原則として団信への加入が条件となります。

かつては、死亡・高度障害のみが保障対象となっていましたが、2000年頃から、ガンと診断された場合にもローン残高がゼロになる、ガン保障付きの保険の提供が広がっていきました。

そして、住宅ローン獲得競争が激化しているのを背景に、特にここ数年、差別化として、さまざまな疾病保障付きローンを扱う銀行が増えてきました。

住宅ローンは、3ヶ月から6ヶ月ほど滞納すると、債権が金融機関から保証会社に移り、一括返済を求められることになります。

死亡・高度障害のみ対象の団信では、病気で働けなくなり、収入が減って返済が困難になるようなケースは保障されません。このため、医療費負担が増す中、多額の返済を求められ、マイホームすら失ってしまうリスクがあります。

病気による就業不能リスクは、死亡・高度障害に比べ、決して小さくはないのです。

疾病保障の範囲や内容は、金融機関によりばらつきがあります。

ガンと診断されると残高がゼロになり、脳卒中、急性心筋梗塞、高血圧、糖尿病、肝硬変、慢性心不全、慢性膵炎を加えた「8大疾病」などで一定条件を満たすと、その月の返済を免除し、さらにそれが一定期間続いた場合に、残高をゼロとするのが代表的なものとなります。全ての病気やケガ、入院や失業に保障を広げたり、一時金支給を取り入れたりするところもあります。

団信と金利の関係

一般的に、死亡・高度障害の団信保険料は、ローン金利に含まれており、保障範囲を広げた場合に、金利に上乗せするケースが多くなっています。8大疾病保障で0.3%、全ての病気・ケガを保障する場合では、0.4%の上乗せが目安となっています。

ネット銀行や地方銀行では、金利を上乗せしないところもあります。

団信の疾病保障は、病気やケガで働けなくなり、収入が途絶えるリスクに備える就業不能保険に似ています。ここ数年、保険会社は就業不能保険に力を入れており、ローン乗り換えをしたくない場合は、それで別に備えることも可能です。

一方、団信はローン残高分の死亡リスクは保障されるため、すでに生命保険に加入しているならば、その分、保障額を減らすこともできます。保険の見直しにはいい機会となるでしょう。

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