品質、コスト、スピード!あなたはどれを選びますか?

「はやい・やすい・うまい」

某牛丼店の宣伝キャッチフレーズです。

・はやい → スピード
・やすい → コスト
・うまい → 品質

と対応づけすることもできます。

これは、生産管理の世界では有名な「QCD管理」と全く同じ考え方になります。

QCD管理

「Q」はQualityで品質、「C」はCostでコスト、「D」はDeliveryでスピード、を表しています。

これらをすべて完璧に満たすことができれば最高です。

しかし、一般的に、スピードを上げれば品質は落ちるし、コストをかけなければ品質は落ちていきます。

つまり、この3つの要素をすべて高めていくことは非常に難しいのです。

日常生活でも同様です。

なんでも早いけど雑な人、遅いけど丁寧な人、おしゃれだけど衣服費の高い人…など。

Q(品質)について

「字は丁寧に書きましょう。」
「式と答を丁寧に書きましょう。」
「挨拶をしっかりしましょう。」

子供の頃は、教育的な意味合いもあり、とりわけ、このQ(品質)が重要視されているように思えます。

しかし、大学や社会人になるにつれて、「とりあえず分かればいい」とか「最低限伝わればいい」とか、妥協点ギリギリのちょうどいい品質を求めるようになってきます。

要領を覚え、うまく手を抜くとも言うのでしょうか。

QCD管理を、無意識のうちに考慮しているのかもしれません。

私も、このQ(品質)をやみくもに向上させることには疑問をもっています。

資格試験でも100点の品質はいらないでしょう。合格最低点である60点の品質があれば十分です。

仕事において、Q(品質)を決めるのは、相手なので、最初に期待値を合意しておくことが、私は最も重要だと考えています。

資料作成のときに、事前に途中経過版を見せたり、プロジェクトで最終成果物を合意したりすることが、これに相当します。この期待値がずれていると、どこまで完成させれば、相手の品質を満たすのか、分からない状態が続き、お互いが不幸になります。この期待値を合意することこそが、プロジェクトマネジメントの重要な役割だと考えています。

C(コスト)について

大人になってくると、自然と身についていく概念、それがコストであり、常識的な金銭感覚だと思います。

私は以前、次のような記事を書きました。

収益は固定収益を重視し、コストは固定費から削減しようというものです。
節約よりも収入向上

簡単に言うと、家計では日々の買い物の節約よりも、生命保険を見直すほうが効果が高いというものでした。

家計の場合はイメージがわきやすいと思いますが、会社の活動となると、規模が大きいため、全体を俯瞰できなくなり、コスト意識は低くなりがちです。

例えば、システム導入の例を考えて見ましょう。

システムの値段や、構築に関する人件費といった初期費用は、厳密に見積もるのに、システム導入後の運用コストは、ザルのような見積もりをするケースをたくさん見てきました。

こうならないように、システムを導入した後の姿、つまり、業務運用設計をきちんとすることが重要になってくるのです。

あと余談にはなりますが、コスト意識という点では、サラリーマンの人は、自分の給与明細を見る癖をつけたほうがいいと思っています。

年収(年間の総支給額)を意識する人は多いと思います。

しかし、自分の年収から、どれだけ社会保険料が差し引かれて、どれだけ所得税が差し引かれて、どれだけ年末調整で戻ってきて、どれだけ所得控除されているのか、きちんと把握している人は少ないのではないでしょうか。

一度、確認してみると、知らないうちに、結構、差し引かれていることにびっくりすると思います。

政府が我々に分からないように、少しずつ税金や社会保険の金額を上げてきていることも分かります。

節税にも役立ちますので、会社員の人でも、給与明細はきちんと見ておくことをおススメします。

D(スピード)について

社会人になると、この要素が、最も重要になってきます。

いくら品質が高くても、納期を守れなかったら台無しになるからです。一種の制約(最上位概念)といったほうがいいのかもしれません。

プロジェクトの成果物も、年末調整も確定申告も、すべて決められた期日を守らなければいけません。期日を先に設定しておいて、それに間に合うように、ギリギリの品質とコストをかけていくのです。

例えば、上司から資料作成を頼まれた場合、あなたはどちらを選びますか?

(A)期限ギリギリまで作成して、90点かどうか分からない資料を提出する
(B)期限よりもだいぶ早めに50点くらいの品質の資料を提出する

一見(A)のほうが品質が高いようにも見えますが、実は(B)のほうが、上司の意見も事前に反映できるので有効となるケースが多いと言われています。早めに骨格を仕上げ、全体感とストーリー、期日に間に合わせるための成果物イメージを共有することが重要なのです。

「石橋を叩いて渡る」という有名な言葉があります。

何事にも慎重にとりくまなければならないという比喩です。

しかし、私は

「石橋は叩きながら渡る」

の言葉のほうが現実的ではないかと思っています。

品質よりもスピードを重視した考え方になります。

世の中では、誰も正解をもっていないことが多いので、何事もやってみないと分からないのです。

私は、視力回復手術(レーシック)や不動産投資といった、一般的にはリスクがあると思われがちなことに挑戦してきました。

どちらもリスクはありますが、それなりのリターンを求めるためには、ある程度のリスクを許容しなければなりませんでした。

レーシックに関して言えば、老眼が始まる前(30代)、不動産投資はできるだけ早い時期に開始するほうがリスクは低いと言われています。

いろいろ調査するだけで、挑戦しないでいると、レーシックにしても不動産投資にしても、タイミングを逃してしまいます。

早く始めて、時間を味方につけていくことが重要なのです。
時間を身につけていこう

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